ポルターガイスト現象

ポルターガイスト3

ポルターガイストとはドイツ語で「騒々しい幽霊」を意味する用語で、食器や家具が目に見えない手で投げつけられるように宙を飛んだり、原因不明の怪音が鳴ったり、不意に部屋の温度が下がったり、物が燃え出したり、あるいは人間の体が宙に浮かび上がったりする、一群の心霊現象のこと。


事例

ティッドワースの怪人ドラマー

もっとも古い例を挙げれば、1661年にイギリスで起きた「ティッドワースの怪人ドラマー」という事件がある。記録によると、ジョン・モンペソンという地方判事の家で突然ドラムの音が鳴り響いた。それが事の発端となり、後に物を引っ掻くような音や荒い息づかい、挙句の果てにはあらゆる物が部屋中を飛び交うようになった。この騒動は2年間続いた後、ある日突然止んだという。

エンフィールド騒動

有名な話では、1977年の終わりに、イギリス北部のエンフィールドにある公営住宅の2階に住むハーパー夫人と4人の子供の一家を襲った現象がある。8月31日午後9時半頃、ハーパー夫人は3部屋ある寝室のひとつに4人の子のうちの2人を寝かしつけるところだった。その時、12歳のジャネットと1つ違いの弟が、ただならぬ物音に耳を澄ませ、母親に何か引きずるような音が聞こえると訴えた。夫人は2人の子をなんとかなだめた。 そして部屋を出ようとした直後、夫人が目撃した光景は想像を絶していた。なんと重たいタンスが50センチほどもズズっと床の上を滑っているではないか。子供たちが足で押したのではないことは、ベッドとタンスの距離が離れていることではっきりした。夫人は思わずタンスを押し戻し、元の位置に収めた。それきりタンスはびくともしなかったが、その後、夫人は奇妙な音を聞いた。壁を叩くような大きなノックの音が4回聞こえたのだ。しかし、夫人はもしかしたら隣の物音が聞こえただけかもしれないと考え、とりあわないことにした。数年前に夫と離婚していた夫人には、この奇妙なできごとについて親身に話し合える者がいなかったのである。しかしこれはこの後この一家に起きる悪夢の序章でしかなかった。

それからというもの事態はエスカレートした。あらゆる物体が空中を飛び交うようになり、ジャネットまでもが宙に浮いてしまったのだ。カメラマン、心理学者、司祭、二人のポルターガイスト研究者などの第3者の目の前でもその現象は確認された。ベテランカメラマンのモリスは、ありうべからず光景を眼の前にして、急いでカメラに広角レンズを装着した。そしてシャッターを押したその一瞬、角の尖った積木が飛んできて彼の額に命中した。それからしばらくの間彼の額の傷は消えなかった。

そして1978年10月、エンフィールドにおけるハーパー家のポルターガイスト現象は最終的に終息した。

ポルターガイスト2  ポルターガイスト1
母親の目の前で宙に飛び上がる少女ジャネット。(写真左)
ベッドで寝るのを怖がり、床で寝ていたジャネットはいつのまにか大きなラジオの上で眠っているのが発見された。(写真右)


原因

これらの現象の原因とはなんだろうか?まず考えられるのが2つある。
  • 心霊現象
  • 自然現象
この2つだ。

自然現象において、おもしろい事例が1つある。
あるアパートで不可思議な振動が起こった。最初はポルターガイスト現象かと危ぶまれたが、実はTVの人気番組のCM中に住民が一斉に便所を使用したため、下水管を大量の水が流れ、アパート全体が揺れたというのだ。
「棚などの上におかれていた、比較的小さな雑貨等が移動した」事例などは、「完全に埋めきれていなかった古井戸や、使われなくなった下水道跡、あるいは、自然空洞の上に家を建て、近くを通りかかった自動車の振動などが、それらの空洞に共鳴すること」によって引き起こされたとされた。
地下に空洞の類がなくとも、工場などが近くにある場合は、そこにある複数の機械や装置が起動した際の、人間の耳には聞こえない低周波などでも、引き起こされる場合もありうるとの見解もある。

上で示した通り、実は自然現象だったということが多い。だがはたして全てそうだろうか?心霊現象で有名なラップ現象というものがある。
「誰もいない部屋や、何も存在しない(ように見える)空間からある種の音が発生し、鳴り響く」とされる、心霊現象と呼ばれるものの一つで、主に「死者の霊魂によって引き起こされるもの」であると、心霊現象研究家や、霊能者などの大部分は解釈している。
ポルターガイスト現象はラップ現象がエスカレートしたものとも考えられる。

奇妙なことだが、ポルターガイスト現象が起こる家庭には、たいてい思春期の子供がいる。いるだけではない。その子供が、明らかに不可解な現象の震源地と考えられるのだ。「ティッドワースのドラマー」の場合、ドラムを叩く音が聞こえたのは二人の女の子の寝室からだった。また、エンフィールドのポルターガイスト現象は、12歳のジャネットが中心であった。

子供は霊感が強いとよく言うが、関係があるのだろうか?

また古くは、悪魔の仕業と恐れられた時代もあった。心霊や超心理学の研究が進んでからは、「その建物内に存在するとされる地縛霊などの霊的存在が、そこの居合わせた人間が有する、霊能力や超能力を介在して、顕現させる」といった見解を示した。


結論

ほとんどの場合が勘違いやでまかせってことが多い。これは超常現象全てに言えることだ。
科学が発達した今、ポルターガイストなんてものはすぐに科学的根拠で説明できてしまう。
ティッドワースの怪人ドラマー事件やエンフィールド騒動などは科学が発達していなかった時代だからこそ騒がれたんじゃないだろうか。
人間は未知のものに何かしら説明をつけようとする傾向がある。この2つの事件も理由がわからず恐れをなした人間が「霊のしわざだ」などとはやしたてたのかもしれない。
だが俺は全てを否定するわけじゃない。否定するなら最初からこんなことは書かない。
きっと何かあるはずだ!思春期の子供の周りで多く起こっていることから、思春期を迎えた子のなんとも甘酸っぱい感情と霊の念がリンクしてポルターガイストという現象を引き起こしてしまったのかもわからんじゃないか!






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参考資料
・ムー事典シリーズ5心霊
Wikipedia
超常現象研究最前線



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