調査記録10
 広島の河童伝説!
どんどん淵峡
〜調査編〜

09年02月07日

member:NEO隊長、パーマ隊員

場所:東広島市豊栄町




河童調査のためどんどん淵へやってきた我々。周辺を探索し終えた我々はこの場所に居座り一晩かけて調査を行うことにした。
チェアと膝掛けで準備は万端。時刻は15時過ぎ、半端ではない寒さである。はたして無事に朝を迎えることができるのだろうか。
かくして調査を開始することにした。




川を見つめメモを取る隊長。「冷たい」としっかり記した。
小魚も数匹確認することができた。




動物の糞を発見。恐らく右はイタチかテンの類。左はウサギの糞であると思われる。河童の糞らしきものはなかった。




調査を続けていると川のほとりにまるで集められたかのような無数の木の実を発見!
中身がないことから恐らく食されたものだと考えられる。河童の仕業に違いない。




岩にできた不自然なくぼみ。河童が岩や石に向かって屁をするとこのようなくぼみができるとおばあちゃんに聞いたことがある隊長。河童の仕業に違いない。




続いて動物のものと思わしき骨を発見。きゅうりの次に好物なのは人間の子供とも言われる河童。ウサギなどを食べている可能性もある。

さて、周辺の調査を終えたところで我々は河童を誘き出すためにアレを仕掛けることにした。




じゃーん!!そう、河童の大好物「きゅうり」である!もちろん3本セットだ!
それぞれのきゅうりを川の付近に仕掛けることにした。



1本目は水面から手が伸ばせそうな岩の上へ。



2本目は猿こうの滝の下へ。



3本目はダイレクトに川の中へ。


完璧である。後は河童が現れるのを待つだけだ。
我々は辛抱強く待機することにした。




時刻は既に17時過ぎ。予想外の寒さに体力を奪われる我々。パーマ隊員も固まってしまった。
どちらが先に「帰ろう」と言うのか。沈黙の闘いが始まろうとしていた。

そしてあっという間に日は落ちてしまった。




あまりの寒さと灯りを求めて火を起こす我々。なかなか火が付かず苦労した。




辺りはご覧の通り真っ暗である。時々聞こえてくる獣の雄叫びが妙に不気味だ。この日は満月であった。




日が落ちてからも調査を欠かさない我々。もとい、パーマ隊員。




夜になると河童の像もやけに不気味である(笑)




調査(もはやパトロール)を続けているとライトの光の中に怪しい像が入りこんできた。河童かと思ったら普通のたぬきだった。




夫婦河童もこの迫力。シュールすぎる。




火を絶やさないように枯れ枝を放るパーマ隊員と放心状態の隊長。時刻はなんと午前1時を回っていた。
寒さと眠気で体力は限界である。あぁ、何をやってるんだろう・・・




たまに周辺を見回すも河童の気配はない。そりゃそうだこんなに寒いんだもん。

明らかに口数が少なくなった我々。「もう帰ろうよ」の一言が喉でつっかえている。
パーマ隊員は俺の一言を待っているのかもしれない。隊長として決断すべき答えとは・・・


「もう帰ろうか^^」


「そろそろ切り上げるか」


「ごめん、もう限界だわ。ココア飲みたい」


「河童なんていないよ」


言えない!そんなこと言えない!畜生っ・・・・!!


もはや河童のことなどどうでもよかった。
そして時間だけが過ぎていった。




午前5時前、とうとう火種も尽き我々は帰ることにした。あの葛藤が嘘のように「帰ろう」の一言が出てきた。

その前に仕掛けたきゅうりを確認することに。



1本目のきゅうりは異常なし。



2本目のきゅうりもこれといって異常なし。



3本目のきゅうりもまったく異常なし。


我々は世界で一番きゅうりを無駄にしてるんじゃないだろうか?そんな考えが右から左へ抜けていった。

この地を去る前に我々はサプライズを行うことにした。感謝の意を込めてあの夫婦にプレゼントを用意したのだ。




じゃーん!!きゅうりの山と種である!実は大量購入していたのだ!ぬかりない!
きっと喜んでくれたに違いないであろう。今回神聖な場所を勝手に調査させてもらったせめてものお詫びなのである。

残念ながら河童と遭遇を果たすことはできなかった。しかし我々が追い求めるものは忍耐と探求の先にあるものだと身をもって感じることができた。
今回の調査で心身が大きく鍛えられたのは間違いない。どんどん淵峡の河童が我々に教えてくれたのだ。「真実を知り急ぐことは嘘を掴むことになる」と。
かくして我々はどんどん淵峡の調査を終えることができた。


後日談

どんどん淵峡調査はまだ終わっていなかった!
後日パーマ隊員が単独でどんどん淵峡を訪れたのだ!
パーマ隊員が再び赴いたのは20日後のこと、そして数枚の写真が隊長に送られてきた。
それにはとんでもないものが写りこんでいた!!




まずは1枚目。これは最初に仕掛けた1本目のきゅうりだ。干乾びていることと場所が移動していること以外変わった様子はない。




次は2本目のきゅうり。これもなんら変哲がない。ちなみに3本目のきゅうりは流されたらしい。

そして問題なのが次の写真だ。




!!!!!!!!
なんときゅうりが数本と種が丸々無くなっている!それに仲良くきゅうりを分けているではないか!
しかも雌河童のほうのきゅうりをよーく見てみると・・・




かじられているではないか!!

小動物の仕業と考えると、像に置いたきゅうりだけに手を出して川辺に仕掛けたきゅうりには手を出さないというのがおかしい・・・
犯人が河童だとするといかにも怪しいきゅうりには手を出さず供え物のきゅうりだけに手を出すのは考えられる・・・
かじった跡は恐らく味見をしたのだろう。「あ、イケるわ」と判断し全部盗るとさすがに罰が当たりそうだったので数本残して(しかも気を利かせて両方に分けて)種もついでに持って帰ったというわけか・・・
きっとそうだ・・・こいつぁ間違いなく・・・

河童の仕業に違いない!!


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