隊長の勝手に探検シリーズ
奥多摩探索ツアー!

2008年11月29日

member:NEO隊長、S・H氏(案内人)


プロローグ

隊長が東京へやってきて早8ヶ月、悶々とした日々を送っていた。
ある日テレビでUFOの特集がやっていた。某矢追さんが何やら熱く語っている。
それを観ながら隊長は尻をぼりぼり掻きつつ「ありえねー!HAHAHA!」と馬鹿にしたかのような笑い声をあげた。
しかしその瞬間脳天に直撃を喰らったかのようにハッと気付いた。
「俺は何をやってるんだ・・・俺は大事なことを忘れていた・・・・俺は・・・俺は・・・・超常現象調査隊だ!」
ということで奥多摩に行ってきました。

同じ会社で働いている友人が奥多摩に詳しいということで彼(S・H氏)に案内人となってもらうことにした。元山岳部らしい。
早朝(何時か忘れた)出発。休日ということもあり結構な数の観光客がいる。その中に混じっている我々だがS・H氏がちょっとおかしい。
今から山に登るというのに革ジャン・普通の革靴・そして手にはペットボトル1本といういでたち。
山に行く格好じゃないっすよと突っ込むと「男は黙ってペットボトル1本だよ」とS・H氏。
一生付いて行きますと思った隊長であった。

なんだかんだで奥多摩駅へ到着。案内所にて地図をもらいいざ出発。
今回のこの探検にはちゃんと「奥多摩湖にある“廃ロープウェイ”という廃墟に行く」という目的もある。
なので俄然テンションもあがる。



我々が進んだのは「むかしみち」と言われるコースで、氷川村から小河村に達する旧青梅街道らしい。
他の散歩者の方々とすれ違いざまに挨拶をかわしながら進んでいく。あくまで愛想よく「こんにちわー^^」
最後らへんはめんどくさくなって「んちゃ」
それにしてもすれ違う方々にはお年を召された方が多かった。こちらでさえ息を切らしているのにたいしたものだ。
年を取っても元気なことほどの財産はないだろう。
あの人たち元気っすねーと隊長。するとS・H氏「あのババア、脱いだらムキムキなんだよ」
隊長すかさず「そんなこと言ったらダメっすよ HAHAHAHAHAHAHAHA!!」
年配には敬意を払う我々であった。



しばらく進んでいると道から逸れた奥のほうに怪しげなトンネルを発見。
見てわかる通り使われている形跡はまったくなく、これはまさしく廃トンネルである。興奮しだす隊長。



まるでホラーゲームに出てくるかのような雰囲気である。色んな意味で奮い立つ隊長。中に入ってみる。



中は不気味な静寂と闇が支配しており冷たい空気が漂っていた。しかし短い。



ゴミが捨ててあった。ビデオデッキのようなもの。




トンネルを抜けるとレールがほんの少し続き、その先は行き止まりになっていた。集落を一望することができた。
何もないので引き返すことにしたのだが再びトンネルを抜けた時隊長はビクっとした。
なんとトンネルの前におっさんがポツンと立っているではないか。
するとおっさん「トンネルの向こうは行き止まりですか?」
「ひゃ!ひゃい!」と隊長。
やはりあのおっさんも奮い立っちゃうタイプなのだろうか・・・それとも・・・・

しばらく歩いているとまたトンネルを発見した。



さっきのとは違って今回のは長そうだ。ゴクリと生唾を飲み込み懐中電灯のスイッチを入れる隊長。S・H氏も動揺を隠せないみたいだ。



まるで我々を飲み込むかのように口を開けたトンネル。不気味なほど静かである。



後になって調べた情報によると、このトンネル出るらしい。
しかもこのトンネル、これで終わりではなくいくつものトンネルがまだ続いてるのだ。
機会があったら行ってみてはどうだろうか。帰ってこれるかは保障できないが・・・



トンネル探索を終えむかしみちに戻った我々。案内板を確認するS・H氏。道のりは長い。



道の途中クリーチャーを発見。ミミズかと思ったが蛭?みたいだった。「なんすかこいつ!なんすか!」と言いながら子供みたいにはしゃぐ我々。
まさかここで5分も道草を食うとは誰も思ってなかった。



しばらく歩くと吊橋に遭遇。吊橋と聞いて黙ってる我々ではない。しかし他の人もいるのであくまで紳士的に橋を渡る。



橋の上から見た景色はとても綺麗だった。今からきったない廃墟に行くということを忘れてしまう。



吊橋はいくつかあった。中には渡るのを戸惑ってしまうようなものもあり隊長興奮を隠せない。
吊橋ですることと言えばひとつ。全力疾走である。
先程まで人がいてできなかったが人がいなくなった瞬間スイッチが入ったかのように走り出す我々。何かでかいことを成し遂げたかのような表情の隊長。
無論、絶対によい子は真似してはいけない。



吊橋区域からだいぶ歩くと(正確には登ると)やっと奥多摩湖のダムが見えた。目的地まで後少しだ。



ダムが見えてから数十分後、遂に奥多摩湖に到着。それにしても観光客が多い。湖には人が集まる魔力でもあるのか・・・イッシーもいないのに・・・



とりあえず腹ごしらえということでレストランで一休憩。奥多摩清流定食をいただきました。これがまた旨かった。
お腹もいっぱいになり少しゆっくりしたいところだが時間がやばくなってきたので先を急ぐことに。



今度は浮き橋を発見。浮き橋と聞いて黙っている我々ではない。しかしゆっくり渡ることにした。無謀な危険は冒さないのがルールである。

ここまで来てまだ体力に余裕があったので「全然いけんじゃねーの」と思っていたがそれは間違いだった。
ここからが凄まじく長かったのだ。日も落ち始め精神的にも追い込まれていく。
目指すは廃ロープウェイ。はたして無事に辿り着けるのだろうか・・・?
「帰りはバスだな・・・」そんな考えが我々の頭をよぎっていた。



奥多摩湖廃ロープウェイ」に続く・・・


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