調査記録3
黒い影

街灯

2006年06月02日

member:NEO隊長、CROW隊員


久しぶりの"WSR"としての調査。といっても俺の家に泊まりに来たCROW隊員となんとなく肝試し的なことをやろうという軽い気持ちでの調査だった。だが事態はとんでもない方向へと突き進んでしまう・・・

夜、俺とCROW隊員は俺の家の近くにある墓地へ肝試し兼幽霊調査を行うことにした。
かなり軽いノリだったので装備も懐中電灯と携帯電話だけ。しかも懐中電灯にいたってはヘッドランプと超小型のLEDライト。

そして出発。

墓に到達するまでは細い砂利道(周りは林)を通り、途中グラウンドを横切らなければならない。

砂利道を歩いてると壊れた井戸を発見した。
井戸

俺はお決まりに従い「貞子が出てくるぞ!」と言ったが、CROW隊員は「いやビックフットだ!」


井戸からビックフット


その発想はなかったわ・・・


当然砂利道は周りが林に囲まれてるので暗い。が、すぐにグラウンドの光が見え、我々はグラウンドで野球の練習をしている奴らに気付かれないようにスパイさながら身を屈め、忍び足で進んでいく。


見つかってはいけない理由などない。


ただスパイごっこがしたいだけ。


そしてグラウンドを過ぎると一変して明るくなり、家やスポーツセンターの明かりが砂利道を照らす。 金曜日ということもありスポーツセンターは多くの人が汗を流しに来ている。その光景を見た俺達は


「おぉ!!」


「キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !! 」


何がきたのかはわからんがとりあえずテンションが上がる。


いや、上がる理由もわからんが・・・

クロウ隊員
↑スポーツセンターを凝視するCROW隊員。頭にはヘッドランプ。


そしてなんだかんだ言ってるうちに墓地に着く。

ここまではよかった。そのまま引き返せばよかったのかもしれない。だが我々は好奇心に逆らうことができなかった。

我々は墓地に入った。

看板

墓地内は真っ暗でライトがないと足場さえ見えない。

俺は墓地の写真を撮ろうとしたがさすがに罰当たりということでやめた。

一通り見回し、帰ろうとしたが、ふと墓地の奥の方からゾクッという寒気がした。
俺は冗談でCROW隊員に「奥のほういるよ」と言ってライトを奥の方へ向けて見せた。
そしてCROW隊員が奥の方へ行き、俺も後を付いて行った。


すると一つの墓があった。


俺はなんとなくその墓をライトで照らしてみた。




何かいる。




モゾモゾと動いている。




俺は一瞬犬かと思った。




だがそれは違った。




次の瞬間それは上半身を起こした!!





人だ!!





おっさんだ!!




マジでびびった。

俺の方からじゃ背中しか見えないが、前方にいるCROW隊員はモロ顔を見てしまったようだ。


そしてCROW隊員は言った。




「あ、こんばんわ」




後にCROW隊員はその時の心境を語ってくれた。


「墓からおっさんが現れ、死ぬかと思った。

 顔は蛭子さん似だった。

 とっさに「こんばんわ」と言い、その場を離れようとした。

 後ろを振り向いたらNEOがいない!

 と思ったら来た道を引き返しているじゃないか!


 隊長が一人で逃げた!!!


 ショックだった。」


ということだった。

いったい我々が墓で見たものはなんだったのか?
我々は確かに見た。墓から出てくる(上半身)おっさん(蛭子さん似)を。

最初俺が感じた寒気、アレはやはりおっさん(蛭子さん似)のものだったのだろうか?
我々は早足でその場を離れてしまったのでその後は確認していない。

軽い気持ちで行った調査がこんな結果を招いてしまった。
もしすぐにその場を離れないであの場に留まっていたら、我々は今頃とんでもないことになっていたかもしれない・・・


一応言っとくが、俺は決して逃げようとしたわけではない。

そう、遠くから助走をつけておっさんにタックルしようとしたのだ。


隊員を置いて逃げるなんて・・・・まさか・・・・(⌒▽⌒)アハハ!


おじさん(蛭子さん似)

現場再現図


−完−



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