|
調査記録5
出た!戸田観音のガラッパ!
2006年12月30日
member:NEO隊長、パーマ隊員
「ガラッパ」とは鹿児島地方で呼ばれる河童の別名。今回我々はガラッパで有名な鹿児島県薩摩川内市に降り立ち、ガラッパ伝説が残る戸田観音の御堂を目指すことにした。くわしくはUMA-FILESの河童を参照していただきたい。
早朝7時、川内川に到着。当然だがかなり寒い。川の水面には霧が出来ていた。
道のりは長い。だが探検気分を味わいながら進むことに。
そして昼12時、我々は幾多の冒険を乗り越え目的地に到着した。
市指定文化財になっているとは驚きだ。
道路を挟んだすぐ横には樋脇川が流れている。とても自然豊かな場所なのだ。さあ、突入しよう。
まず我々を出迎えてくれたのはこの鳥居だ。想像していたよりだいぶ小さく、高さは200cmほどしかない。
鳥居を越えると石段が上へと続いている。その上に御堂はあるらしい。
石段の上から撮影。雰囲気は抜群だ。
そしてついに発見!御堂は奥の方にひっそりと佇んでいた。
出た!ガラッパ!
そう、我々は最初からこの河童の像を見るのが目的だったのだ。
中央にそびえるガラッパどん。情報によると“もがき苦しんでるガラッパの像”ということだったがまったくそうは見えない。むしろ両手を広げ笑っているようだ。
またまた想像していたものと違い、がっかりしているとパーマ隊員が何かに気付いた。
「左のほうになにかある」
確かに何かがある。正面からじゃよく見えないので御堂の横に回り確かめてみる。
そして我々は驚愕した。
なんとそこにはもう1体の像があったのだ!
しかもこちらは見た目がかなり古い。伝説に残っているガラッパの像とはこれのことだったのだ。
中央にある像は恐らく観光客用に新しく作った物なのだろう。確かに“本物”は表情も怖く、子供が見たら怖がるかもしれない。(そもそもこんなとこに子供が来るかが疑問だが)
これならもがき苦しんでるというのも納得がいく。まさか物陰に隠れているとは予想していなかった。パーマ隊員グッジョブである。
像も見ることができ、ひと段落した我々は昼食をとることにした。
おにぎりをほおばるパーマ隊員。ここで食べる昼食はまた格別であった。
左は戸田観音のガラッパ伝説が記された看板。この自然のどこかにガラッパは今も潜んでいるのだろうか。
昼食を食べ終わり、御堂の周辺を調べていると怪しい足跡を発見した!これはまさかガラッパの足跡なのか!?
が、我々にはまだ任務が残っている。河童の足跡なんかにかまってる暇はない。
その任務とは・・・
じゃーん!!そう、河童の大好物「きゅうり」である!
任務とはこれをお供えすることなのだ!(爆)
お供え完了!なんともロマンが漂っている!きっとガラッパどんも喜んでくれたはず!
パーマ隊員も思わずパシャリ!こんなに真剣にきゅうりを撮る人間もなかなかいない。
任務も無事完了し、我々は御堂を後にすることにした。ガラッパどん(像)と涙の別れになったことは言うまでもない。
(伝説に出てくる水神の石碑を確認することはできなかった)
そして次に我々は樋脇川に降り立った。
河童はいないかと探してみるが見つかるはずもなく(恐らく夜行性なのだろう)、でも何かをせずにはいられなかった我々はあることを思いついた。
そう!ストーンサークル作りである!
理由はストーンサークルに導かれガラッパがやってくるかもしれないと考えたからだ。
そう決めた我々はせっせとストーンサークル作りに取り組んだ。
そして出来上がったのがこれだ。
素晴らしい!河童のみならずUFOまで呼んでしまいそうなほどだ。中央に突き刺さったきゅうりがなんとも神々しい。
しかし残念ながらガラッパが現れることはなかった。なんとも名残惜しいが我々は退却することにした。
が、その時!我々はまたもや奇妙な足跡を発見した!
これはまさかガラッパの足跡なのか!?だが我々は先を急がなくてはならない!こんなことに気を取られてる場合ではないのだ!
ガラッパの地、戸田。ガラッパを捕獲することは叶わなかったが、きゅうりを2本残してくることができた。
そしてなにより我々は“思い出”を手に入れた。寂しさを噛み締めつつ、我々は戸田を後にした。
次なる任務を果たすために・・・
最後に我々がやってきたのは薩摩川内の街だ。ガラッパの街ということだけはあって街のいたるところにガラッパの像やモニュメントがある。
我々に残された最後の任務とはズバリ「ガラッパの像と一緒に記念写真を撮ろう♪」である。
簡単なことに思えるが実はそうでない。なかなか勇気のいることなのだ。
だが我々はWSRとしての意地と誇りがある。ここでやらなければ男ではなくなる。
そして全力を出して撮った写真がこれだ。
ガラッパwith隊長&きゅうり
まさか3本目のきゅうりがあるとはあなたも思わなかっただろう。
3本セット(198円)だったのだ。
隊長が恥を捨てた瞬間である。
こうして我々は全ての任務を終えることができた。時計を見ると午後5時を周っていた。
薩摩川内、戸田・・・
この地にはかつてガラッパ達が人間と争い、時には助け合って共存していた時代があったに違いないという確証を得た。
そして今もそれは伝説としてこの街に深く根付いているのだ。
街がオレンジ色に染まって行く中で俺はふと思った。
この街はどこもかしこもガラッパだらけ。
この街はガラッパに支配されているのかもしれないと・・・
−END−
|